・実に素朴な疑問である。
・去年、突然のコロナ報道で、世の中が騒然となった。未曽有の危機が囁かれドラッグストアからマスクとちり紙が消えた。当時、不動産業を営んでいた悪田は「不動産で困っている人を救いたい」との基本理念を掲げて事業活動を行っていて、主に裁判所の差押え情報に基づいて、債務者の元に飛び込んで営業をしていた。
・また、ある民間団体の誰でも参加することの出来る競売ビジネスを謳い文句としている協会の正会員となり、エンドユーザーからの問い合わせに応じながら、専門的知識を駆使して取り組んでいた。
・長く警察官として、犯罪捜査に従事してきた知識と経験がここで生かせると期待し、日々、奔走していた矢先の出来事だった。
・それが、コロナの襲来によって立ち消えた。裁判所の競売がストップしたのである。再開時期は未定であった。悪田はコロナで営業に回れなくなった。
・税理士は困った時に役立つ存在だと言われている。だが悪田と顧問契約を交わしていた税理士は、悪田に①金を貰う、②金を借りる、③債務を免除してもらうの助言を与えただけで、フェードアウトしてしまった。当時、悪田はマジで困った。行き場を失った。
・会社は、利益があがろうとなかろうと、法人として存在する以上、年間7万円の事業税が課せられる。㈱億山も事業規模を縮小して、売上はゼロになってしまったが、事業税は支払っている。当然のことだ。
・ただいま、弊社㈱億山は、代表取締役である悪田権三のブログのみで集客を図っている。目下、目指すべき商材の提供先は、不動産ではなく、マンション、特に自主管理のそれであるが、まだまだ克服すべき山は険しく、道半ばである。
・それはさておき、表題のテーマを掲げさせていただいた。
・すべての事業活動は、収益をあげることを目的としている。悪田が働く「こころの通う管理」も、営利企業である以上、人の心が通うことを事業目的としているのではなく、売上を伸ばすことを目指している。
・しかし、社訓には、そのあたりが一切書かれていない。なぜか。目的が売上となると目指すべき内容が直球、ドストレート過ぎて、かえってイメージの低下に繋がりかねないからだ。
・そのあたりの会社の理念は、本来、すべての従業員に行き届いているべきだ。現に「こころの通う管理」は顧客のわがままを聞いてくれる会社だし、理不尽を抱きしめてくれる会社だから、利用者にとっては素晴らしい会社だ。また、これは大きな商材となる。
・一方で、会社としての理念には掲げられていないが、従業員を大切にする気構えがある。中身を話すと鼻で笑われるレベルだが、それはそれで良くしていこうという理念が多少、伝わるから、悪田は満足している。
・さて、財源だ。
・衆議院議員議会選挙公示を目前に各党の華々しい政権公約が掲げらた活動が目に付く。
・その中で、標記の方向性の議論が交わされている。
・零細企業を縮小した後、持続化給付金を貰わず、とりあえず再就職という道を選択した悪田としてみれば、いくつかの素朴な疑問が浮かび上がる。もちろん自分自身の経営者としての手腕ということではなく、いち市民としての素朴な感覚からの疑問だ。
・コロナ禍で緊急事態宣言が発出され、事業者は、皆、資金を確保した(と思われる)。無利子で借りられるだけの事業資金を借り、先を見通せない今後に備えた筈だ。また今もなお、特定の業種においては、時短営業が行われ、行政からの要請に応えれば、補助金が支給される仕組みが出来ている。
・その財源は、いったいどこから出ていて、どのように消え、今後、そこに充てる財源は、どのようにして確保していくのだろうか。
・共産党は、消費税を時限的に5%にすることを公約に掲げている。しかし、消費税が10%の現状においても、社会保障な割り当てる予算が悲鳴を上げている現状において、さらに減税した場合、その穴をどうやって補填するつもりなのか。
・一方、現政権は、経済の好循環をテーマに掲げている。一部の裕福層ではなく、中間層にも恩恵がもたらされる制度を実現するのだそうだ。大いに期待している。
・翻って、悪田のプライベートカンパニー㈱億山はどうしたものか。弊社が唯一の自慢として掲げているのは、経営者以外への借金がないことだろうか。金融機関からも、他の債権者からも追い込まれることはない。これだけが唯一の自慢だ。
・借金は、あてがあるから出来ること、借金も財産だと言われる。しかし、借金などないに越したことはない。経済理論の考え方において、借金による利息は節税効果がある。また株取引において、信用取引はヘバレッジ(てこ)効果があると言われている。
・であるなら、借金は必要なのか不必要なのかは、経営判断においても政権選択においても、重要なテーマとなる。
・財源をどうやって確保して行くのか。果たして政治家は国の財源を確保するために、真面目に一生懸命に考えているのか。
・選挙の票集めだけのために、出まかせを言っているのではないか。この目でしっかりと見極めたい。
・また、事業資金確保のための良い方法を知っている人は悪田にも教えて欲しい。
・もちろん、合法的であることが絶対条件だ。