担任教官から教わったこと

・毎度毎度のことながら忙しい。昨日、警察当時の同期生とのやりとりをぼんやり眺めていたところ、担任教官が、この度、叙勲をいただいたことが書かれていた。昨日付けの新聞にも書かれていた。教官自身の喜びのメッセージが添えられていた。この場を借りて悪田からも心からお喜びを申し上げる。「教官、私たちの現在があるのは、すべて教官のおかげです。今まで、本当にありがとうございました。叙勲、おめでとうございます。これからもお元気で」

・さて、こちらは、相変わらず「超」がつくほど忙しい。帳面を眺めてみたら、今月に入って会社に泊まるのは、これで三度目だ。

・だいたい、決まったパターンで予想がつく。週末にはどこかしらに集会が入っているので、木曜日ころになると、終わらず抱えている案件が多くなり、泊まり込みとなってしまう。ただ、弊社「こころの通う管理」でこんなことをやっているのは悪田だけだ。

・皆、抜群に能力が高いのか、悪田が抜群に低いかだ。

・悪田が担当している物件は、9月決算が2物件あるので、11月中には通常総会を開催しなければならない。その中に、定例四議案の他に重たい議案が含まれていると仕事量がそれだけ増える。しかも、よくよく数えてみたら、8月決算の物件が2つ、それに、臨時総会を開催予定している物件が3つある。保険の更新といった比較的、簡単なものから、大規模修繕工事、それに、管理費等の長期滞納者に対する法的措置の追行といったものまでさまざまだ。

・現在、進めている通常総会前の決算理事会においても、建物使用細則の改定といった案件や防犯カメラの更新といった案件が含まれていて、どれもこれとも、そこそこに重たい。

・一週間前に、突如、辞職された人の話を前にしたが、思い起こすとそのころ、この方から「悪田さんは、いつも朝早いですね。もしかして会社に泊まっているんですか」と聞かれた。悪田は冗談交じりに「いやいや、私は、住民票がここにあるんですよ」と笑いながら答えた。翌日になってその方は突如、辞められた。担当部署が全く違ったので、どんな理由で辞められたかは定かでない。日商簿記2級を持っておられて、かつては経理畑でバリバリやってこられた方だったそうだが、実に惜しい。もしかすると「こんなキチガイ連中に付き合ってはおられん」と考えたかも知れないが、辞職という選択肢は間違いなく正しい。

・そこにきて、余計な仕事がどんどんと飛んで来る。とあるお客様から「訳あり」の相談を受けた。訳ありの相談なので中身は触れないが、毎月、引き落とされている管理費がおかしいとの内容だった。

・このようなケースにおいては、だいたいがお客様の勘違いであることが多い。細かく調べるまでもなく、悪田がきちんと事務処理をした記憶があるからだ。特段、こちらから事情を尋ねるような野暮なことをしないが、あちらが積極的な訳ありをお話しされた。

・それで、有料施設の解約手続きをしたのだが、今月になって請求額が増えているのがおかしいので、調べて欲しいとのご要望をいただいた。

・毎月の管理費を含めた利用料は、前月に翌月分を口座振替することが多い。中にはご自分で入金されるお客様もいるが、振込手数料がもったいないので、口座振替されているのがほとんどだ。毎月のある一定日に翌月分を引き落とす訳だから、厳密には前払いをしていることになる。ところが、月中に例えば有料施設の契解約があると、その月分の利用料の引き落しが間に合わなかったり、逆に解約したのに、引落しされてしまったりすることがある。

・それを、翌月の引き落しで相殺するから、月中に契約があった場合、翌月の支払いは倍になる。逆に月中に解約があった場合は、戻入しなければならないので、翌月の引き落しは少なくなる。少なくなった分の引き落しだけを見ると「解約したから引落額が少なくなった」とイメージしがちだ。

・しかし、翌月になって、前月の引き落しより額が大きいのを見ると「解約したのに、まだ引落しが続いている」と勘違いされる。正しくは前述のとおり、月中に解約があって、多く引き落とした分の相殺を翌月した後で、解約後の正規の引き落しが開始されるから、増えたように見えてしまう。

・調べてみると、やはり悪田が処理しており、8月の後半に手続きを行っていた。これをお客様にお伝えしたところ、原因がご理解いただけたようで納得されていた様子だった。

・人にはいろいろな事情がある。新たに生活環境が変わってしまうと、慣れない暮らしの中での不安感や仕事上や経済上の負担増などが、重くのしかかることがあり、これらが心的ストレスとなってしまうことがある。

・お客様からいただいたメッセージには「ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします」と書かれていた。何も出来てはいないが、こちらこそである。心的ストレスで苦しい時は遠慮なく言っていただいて構わないと考えている。悪田は、正直、他人から「こころの通う云々」と言われると、どこかしらの胡散臭さを感じる。

・だが、困った時はお互い様で良いと考えている。少しでも人の役に立ちたいという考えの原点は、警察官を拝命し、警察学校で担任教官から教わったものだからだ。その根底は、警察を退職した今でも変わらないと悪田は確信している。

・と、書いていたら、午前5時になったので、これから、朝飯を買いに行きつつ、深夜早朝のコンビニ店長に差し入れをしてくる。

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