ここのところ運動不足だったせいか、今朝、軽くランしただけで腹の中のドロドロとしたものが撹拌されてちょっとだけ放出された感覚を覚えた。
おかげで、多少、発散された。
年を重ねていると、若い頃に比べて栄養も睡眠も少なくて大丈夫らしいので、引き続き適度に外気に晒されながら、しんどくない程度にマイペースを維持して行きたい。
県警刑事部に在籍する某警察署の48歳警部補が収賄で、同じく某警察署の65歳警部補が贈賄で逮捕されたそうだ。
報道によれば、65歳警察官の妻が経営する葬儀社に便宜を図る見返りに、現金や金券など200万円の賄賂をいただいたとのことである。
背景は定かではないが、悪田が刑事課長をやっていた当時で、48歳警部補が勤務する警察署に隣接する同等規模の警察署で、年間に400体くらいの変死の取扱いがあった。
おそらく今はさらに増えているだろうと思われる。強行犯係は刑事の中でも特に多忙を極める。
切ったハッタの現象事案は日常的に発生するし、その対応に追われながら、重要凶悪事件の検挙率が低迷していると、何をやっているんだとハッパをかけられる。
その合間に変死体を取扱い、忙しさに振り回される。やってもやっても事件は減らない。働き方改革だから休めと言われても、休んでいる合間に事件が積み上がる。
本当にたいへんな仕事だと思う。
このニュースを見た人は、おそらくある疑問を感じるだろう。
①葬儀社を経営する妻?
②贈収賄の当事者がいずれも警察官?
③便宜を図る見返りに200万円?
そんなところだろうか?
背景は判然としない点が多いので、あえて触れないが、特異な事件であることは間違いない。
果たして警察官の間で贈収賄が成立するのであろうか?
一発200万円、ポーンであれば分かりやすいが、そんなに羽振りの良い葬儀社はいない。
万度、警察官に200万円も献上していたのなら経営が成り立たない。
だから、たぶん、一回あたりの金額は小さくて、ガサで押収された、アルコール飲料の引換券がこんくらいあったとか、いただいた謝礼をマメに手帳に記帳していたとかそういうことで紐づいたのではないだろうか。
たぶん端緒はいわゆる「チクリ」だと思われる。よほど職場内で同僚から憎まれていたのか、はたまた自分に特別なスポンサーがついていることを吹聴していたかは定かではないが、たぶんそういうことだろう。
実は葬儀社の世界は超ドロドロしている。
例えば、県警を退職した警察官をヘッドハンティングするのは当たり前。葬儀社間を転々と渡り歩くOBも珍しくない。
何せ儲かる業界なのだろうから、金儲けの裏にはそれなりの営業手法がまかり通るのであろう。
それにしてもたかだか200万円程度のはした金で、人生を棒に振るのはアホらしいと思うが、どうだろうか。
48歳警部補、おそらく年収は800万円くらいと思われる。
ちなみにこれは業務上の非違事案だから、懲戒処分はその関係する上司にも遡及される。