・ずっとそういう夢を見ていた。
・自分にはそういう能力があると慢心していた。
・だから、特定の、ある特異分野の、ある種、マニアックな日常を、自分だけに与えられた特権だと勘違いしていた。
・フォーミュラーマシンが時速300キロで走れることには理由がある。
・エンジンだけが優れているわけでない。
・ドライバーが命知らずだからではない。
・決められたルールの中で、最高のポテンシャルを発揮出来るための準備を続け、失敗を重ね、逆境と向き合い、ファンの期待に応えている。だから、安定的に安全、迅速、丁寧、そして、芸術的に美しくを演出出来ている。
・一人の才能ではない。特殊なチームの偉業ではない。
・普通の人が、あるいは、ちょっと苦手な人が、全力で取り組み、互いに英知を結集し、結果を受け入れ、修正プログラムを作り、テスト走行を重ね、常に検証し、前向きにトライするからこそ、結果が出ることがある。
・その積み重ねが偉業となる(こともある)。
・どんな仕事でもそうだが、そこの一員として存在することに帰結する。それこそが偉大だ。
・何よりも、そういう機会に恵まれるご縁が大事だ。夕べ、障碍者施設のNPOのちょっと早い忘年会で、理事長のご尊顔を拝しながら、そう感じた。長く生きてきた人、苦労を重ねてきた人の笑顔には、価値がある。そう感じた。
・路面と車体を繋いでいるのは、タイヤ、すなわちゴムだ。
・ゴムは放っておくとボロボロになり、引っ張り過ぎると切れる。我々と同じだ。
・原付バイクの法定速度は時速30㎞だから、それを守る意義はここにある。何も急ぐ必要はない。時速30kmの世界を楽しめれば良いたけだ。