・悪田権三の学歴は高卒だ。しかも北海道の田舎の三流高校の出だ。統廃合されてしまい、今は違う学校となっている。
・しかし警察は、誠に懐の深い組織で、こんな不出来な悪田を教官に取り立ててくれた。関東管区警察学校で主に「長任(巡査部長任用科)学生」の指導にあたらせていただいた。管区内に約850人の教え子がおり、教官業を退いて、早、10年以上、警察を退職して、早2年半となるのに、いまだに教え子たちから年賀状が届く。実に有難いことだ。
・何か特別なことをやった訳ではないが、警察官いや、社会人にとって大事なこととして、三つのことを示してきた。ズバリ「知識」「経験」「マブダチ」だ。
・どんな仕事においても、仕事をするうえでの営業知識が欠かせない。向上心をもって仕事に取り組んでいないと人は成長しない。成長しなければ、いつしか取り残される。気づいた時には手遅れになっていることもある。ひとつのことを継続することには大きな価値はあるが、その対極に「マンネリ化」があって、不勉強は人を堕落させ、腐らせてしまう要因となる。
・経験はもっと重要だ。失敗することは大きな経験になるから、若い人はどんどんと失敗すべきだ。恥ずかしながら悪田もいまだに失敗を繰り返し、よくお客さんから怒られる。元警察官という肩書きなど、マンション管理の世界では、ほぼ通用しない。自身の武勇伝など語ったところで「あっそ」で終わりなので、警察の「け」の字を出さないようにしているので、顧客は悪田の経歴を知らない。ある時、悪田が担当するマンションの今期理事長が現職の警察官であることを知り、親和性が増したが、いくらその理事長が後輩だといえど、今の悪田の立ち位置においては、お客様である以上、神様と同等、あるいはそれ以上の存在だ。
・警察官として踏んだ場数の多さは、今の仕事に、直接的に反映されるものは少ないが、社会人としての数々の経験は、自信へと繋がっているので、改めて、いろいろな経験をさせていただくことは、自分自身の成長のエッセンスとなることを実感している。
・「マブダチ」に関してはどうだろう。悪田にとって親友と呼べる仲間は大勢いるが、正直、警察を辞めて、だんだんと疎遠になってきたように感じる。今は少なからず会社勤めをするなかで、多くの仲間と出会い、楽しく仕事をさせていただいている。普段はなかなか感じないが、確かに、一人で宅建業をやっていた時に比べると仲間がいることでの不安は少ないように感じる。また、折しもご縁をいただき、障碍者支援NPOの監事をやらせていただいていることがきっかけで、支援の輪を通して、利用者さんや職員さんといった仲間が増えたように感じている。
・まだまだ戦力にはなっていないが、じっくりと時間をかけて関係性を構築し、皆で力を合わせて取り組んだ成果が達成感として実感出来る日が来ることを楽しみにしている。
・唐突ではあるが、標記のとおり、昨日付で、ある習い事を始めた。今後の活路を見出すためだ。
・悪田はこれまでに何度も書いたとおり、まったくの未経験で宅建業をはじめ、コロナ危機に直面し、撤退を余儀なくされた。以来、一年半、マンション管理業を通じて良いご縁をいただき、いろいろな勉強をさせていただく機会を与えてもらった。
・満身創痍の中で、恥を忍んで縮小した家業であったが、形だけは何とか残っている。ほどなく、2021年の暮れを迎えるにあたり、来年以降の新たな目標に向けた取り組みを本格的に考える時がきた。
・ようやくコロナが落ち着きを見せてきた局面でもあり、そろそろ縮小した事業の再開に向けて、まずは知識と経験を充実させたいと考えた。習い事を通じ得たそれらが、いずれ、ビジネスに役立てられるよう、良いチャンスとなれば幸いだ。
・もちろん、今すぐにマンション管理会社のフロントを辞めるわけではない。仕事を続けながら、習い事を継続するために、自分自身の取組みの中で「スクラップ&ビルド」が必要だと考えた。警察庁の組織体制と同様だ。新たな部局を作るためには、既存の部局を廃止せねばならないというアレだ。
・それが奏功するかどうかは、悪田の今後の取組み意欲次第だ。まずは、これまで以上にマンション管理業における担当業務とボランティア活動に向き合いつつ、習い事にも力を入れていくことを誓った。
※このような事情から、本ブログの掲載頻度を、今後、「毎日」→「ぼちぼち」に変更させていだきます。
※予告なしに思いつきで掲載させていただきますので、ご了承下さい。
※引続き、ご指導・ご鞭撻の程をよろしくお願い申し上げます。悪田権三