・2022年5月18日、標記の検定が行われました。受験者は3名でした。
・悪田は3番目の受験でした。
・どの受験生も、悪田と同様に、方向転換を苦手としているようでしたが、ここまで来たら、後はやるだけ、試験官からは「とにかく落ち着いてやるように」との指示がありました。
・けん引車はトラックやバスに比べ、トラクターとトレーラーが中折れする構造になっていますので、直進する際は、内輪差が少ない分、取り回しが楽です。
・しかし、トレーラーの場合、後退するのが難解です。真っすぐ後退しようとハンドルをまっすぐにしても、トレーラーが勝手に右に左に動いてしまいます。こういう時は、曲がった方向に合わせてハンドルを切り、タイミング良く戻しを繰り返します。これが直進バッグの要領です。
・理屈では分かっていても、慣れないとこれがなかなか難しいです。何せ、通常、後退する時と反対の動きをする訳ですから、思い通りに操舵出来なくなるとパニックになってしまいます。
・要するにトラクター全体がハンドルの役割りをしていると考えます。このため、特に後退する時は「車体を折る」「車体を伸ばす」というイメージで操舵することが重要となります。
・注意点としては、車体を折る際に、最初はハンドルを切っただけではすぐには折れて来ないのですが、一旦、折れ始めると加速度的に折れて行きます。
・そして、車体が「くの字」になってしまうと、そこから先は完全に制御不能となってしまいます。この場合は、諦めて戻すしかありません。
・かくして、試験が開始となりました。どの受験生も緊張した面持ちで、やや硬くなっているのが窺えます。
・悪田の順番が訪れました。当然のごとく緊張しながら、手堅く、完走することを目指しました。方向変換は多少斜めになっていても、車庫に入りさえすれば良い。何回切り返して(3回という回数制限あり)も、脱輪や接触がなければ良いと考えて、落ち着いて行うこととしました。・結果、問題の方向変換も切り返しをすることなく、一回で入り、無事に成功。他の関門も何とか問題なく完走することが出来ました。
・久しぶりに、かなりの緊張での検定でしたが、無事、合格することが出来ました。これで地元に帰れる日も何とか見えて参りました。