- 列車内や鉄道施設内は危険(犯罪)がいっぱいです。例えば、列車内において起こりえる、これら事象に対し、警察力を最大限に投入して対応することは、現実的に不可能です。このため、利用客の皆さんが、個々に被害を回避するための予防的観点を持つことが重要となります。
- 今回は、窃盗犯に焦点を当てました。特に、大型連休を前に、駅構内や乗客が閑散となる休日の深夜・早朝は、「すり」や「仮睡者狙い」といった被害が多発します。
- 常習者は、単独であるいは集団で被害対象を物色し、列車内や終着駅で窃盗犯を繰り返します。また、常習者の中には、酔客の女性を介抱するふりをして、「酔い止め」と称して、睡眠導入剤を飲ませ、自宅に連れ帰り、わいせつ行為を繰り返していた者もいました。
- 悪田権三はかつて、鉄道警察隊直轄中隊長(特務班)として事件指揮、あるいは、自らも取締りに当たって来たの中で、これらの犯罪(前提行為)を幾度となく目撃しましたが、検挙出来た事案は、被害が発生したうちのほんの一握りでした。
- 今回、その経験を基に、被害に遭わないためのノウハウ等をご紹介致します。