- 令和元年6月5日、札幌市中央区で発生した、被害女児池田詩梨(ことり)ちゃん(当時2歳)の衰弱死事件は、詩梨ちゃんの体に複数のあざが確認されたことで、母親(21)と交際相手の男性(24)が傷害で逮捕されました。
- 長きにわたり、暴行や禁食が繰り返され、それが死因となった可能性が窺えますが、同時に不可解な点も多く、事件の背景や真相は、現在までのところ判然としません。
- 日々の取材報道を通じ、真相が徐々に明らかにされていく中で、児童相談所や警察は、市民からの通報により、本来行われるべき適正な初動対応がなされていなかったのではないかと非難に晒されています。
- また、詩梨ちゃんの死因とされる、衰弱死と暴行との因果関係は薄いとされていますが、何故、そのように断言出来るのかという点においても疑念が残るばかりです。
- 一方で、その初動対応のあり方には不備が多く、改めて、適正な初動対応さえなされていれば、幼い命が救われたのではないかと思え、胸が締め付けられる思いがします。
- 一般的に強制性交といった性犯罪は、被害者にとって「心の殺人」と呼ばれています。特に「セカンドレイプ」と呼ばれる、二次的被害は、警察の初動対応のミスによって、被害者の心の傷を広げ、その後の捜査協力が得られないことすらあるのが実情です。
- 今般、詩梨ちゃんの死に思いを致すと、信頼していてた母親から虐待を受けて亡くなったという衝撃的事実もさることながら、亡くなった以後も、殺人事件の被害者として認定されないという、幼い彼女の無念さが伝わって来るように思え、自然と涙があふれて参ります。
- 悪田権三は、自己の刑事課長としての事件指揮経験を踏まえ、今般のような危機的事案に接した時の対処のあり方や、報告のあり方を検証し、詩梨ちゃんの無念を晴らすきっかけにしたいと考え、問題提起しました。
悲しい事件だったね
あってはいけない事件だ
まったくです。こういう案件は最悪の結果を想定し、やり過ぎてちょうど良いくらいだと思います。