第十八話 警察官の生涯賃金を考える

  • 一般的には2億5,000万円から3億円などと言われています。
  • 報酬の多寡は、基本的に仕事に対する困難性や苦労の度合いが高い職員が厚遇されることに異議はないものと思われます。
  • ところで、先般、新聞報道されましたとおり、3人の警察幹部が警察受験雑誌を手掛ける出版社からの執筆依頼を受け、無届で報酬を貰い続けていた事案が発覚し、懲戒処分を受けました。
  • 昇任試験問題の執筆は、実務に精通した幹部によって、部下職員の能力向上のために公平に行われるべきですが、得てして上位階級者の地位が与えられると、各種手当て等の面で不利益を被る傾向にあるとことが、遠因として考えられます。
  • かつて、一連の警察不祥事が発覚する以前は、不適正な会計処理や捜査費の執行が行われていた時代がありました。
  • 透明性が求められる現代では、さすがにこのような犯罪行為はなくなりましたが、出向や昇任等の身分変動によって、経済的な不利益を被るという実態が内在する前提において、このあたりの諸問題を総合的に考察してみたいと思います。

 

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