・マンション屋上に設置されていました携帯電話基地局が、第5世代移動通信システムに更新されたことに伴い、設置工事ほか通線試験のため、立会うことになりました。
・管理組合にとっては、いわゆる「外部収入」と期待され、安定的に賃料収入が期待されることから、携帯電話会社にとってシェア獲得のチャンスであることが窺えます。
・と同時に、これによる処理能力や利便性の向上は、事業者とユーザーだけの価値観ではなく、少なからず第三者であるマンション管理組合にとっても、基地局賃貸人として利がもたらされても良い筈です。
・有体に言えば「業者が儲かるシステムを導入するのだから、多少なりとも基地局オーナーにもおこぼれをちょうだい」と言う気持ちになるのが人情というものです。
・これを代弁するのが管理会社のフロントマンです。
・自由競争の資本主義社会において、数ある携帯電話事業者の長期戦略を見据えつつ、そこで、多少なりとも外部収入で助けられている管理組合の懐事情に向き合い、理事役員さんの窮状を忖度し、この気持ちを代弁出来てこそのフロントマンではないかと小職は考えました。
・結果として、悪田権三が嫌われ者になることで、それなりの賃料アップの条件を引き出す交渉に成功しました。
・その条件が果たして最大値だったのか、はたまた下限値だったは謎ですが、少なからず、マンション屋上という空間において、基地局が大型化したことに伴う区分地上権を事業者がそれなりの価値で評価してくれたものと認識しました。
・と同時に悪田権三は、理事役員さんから「お前もなかなかやるじゃないか」の高評価をいただくことが出来ました。
・マンション管理士的には、この根拠は、国土交通省が示したマンション標準管理規約(単棟型)第16条第2項「敷地及び共用部分等の一部について、第三者に使用させることができる」に該当することを申し添えます。
・ということで、紆余曲折を経て、本日、晴れて工事が完了し、通線試験も無事に終了しましたが、何と言っても梅雨明けのマンション屋上は超暑いです。
・この時期は、50度超えも珍しくないそうです。設備会社の皆さん、たいへんお疲れ様でした。