悪田権三が担当するあるマンションで、以前から鳥害が散発的に発生していた。
商品名「カラスいけ◯け」は、アルミ製のパイプで形づくられた防鳥ネットで、四角柱の箱にゴミを入れることが出来る構造となっている。
折り畳み式で、収納に場所を取らず、カラスによる被害を激減する効果がある。かなりの人気商品でモノによっては納期が一ヶ月先となる。
管理員からの要請もあり、何度か導入を検討したが、理事役員さんの反応はイマイチだった。
理由は①壊れやすい、②最初にゴミを捨てる人が組み立てなければならない、③その他である。
①に関して、つなぎ目のジョイントネジが外れる程度のもので、修繕可能。②に関しては受忍してもらうしかない。③に関しては、設置費用が必要といった問題等だ。
場所にもよるが、設置に一工夫が必要なことがある。風で飛ばされないように固定することはもちろんだ。
この設置費用が意外とバカにならない。
3器設置を考えていたところ、最大サイズの約26世帯のゴミが収納出来るもので、1台あたり本体価格は約4万円。これに送料が単価約2600円、設置のための工賃が3基で36000円、合計金額約165000円となった。
これを理事会で提案したものの、前述のとおり反応はなぜか今ひとつ…
理由は、やはり費用対効果のようだ。
そんな折、一人の理事役員さんが、ひとつの提案をした。「いまあるネットの端末部に掛からないよう、地面にテープを貼って中に入れてもらうよう意識づけしてはどうか」これは名案だと思った。
男性諸氏はお分かりだと思うが、商業施設の男性用便器にサッカーゴールのような目印がついていて、そこを狙え!というアレと同じ発想だ。
早速、テープを購入し設置してみた。
さて、効果が楽しみだ。