・悪田が住んでいる神奈川県平塚市では、ビンやカンといった再利用可能な資源回収ゴミについては、週に2回設定されているが、どういう巡りであろうか、ここのところ、週末の集会対応でゴミを出せる日に会社への泊まり込みとなってしまうことが続き、かれこれ2カ月近く、資源ゴミが出せていない。
・今のところ、何とか収納場所から溢れることなく保管されているが、次回こそはまとめて捨てたいものだ。たぶんおびただしい酎ハイの空き缶を見た居住者は「たった2週間でこんなに酒を飲んだのか」と思われるかも知れない。
・季節の変わり目とはよく言ったもので、弊社「こころの通う管理」でも風邪をこじらせ、回復が長引いている社員が増えている。寒暖の差が激しいせいか、体調を崩しがちになる時期だ。また、秋の花粉に悩まされている社員もいる。それと、何となく気になるのが精神状態が不安定になっている人が増えているように感じる。
・気がしているだけではなく実感している。
・メールや電話で「騒音に関する苦情」「管理運営方法」「その他」に関する要望意見が多く寄せられる。例えば家族は気にならないが本人がやたら敏感になっているとか、うるさくてうるさくて眠れない。など、音に関する感じ方は様々だ。注意の仕方にはちょっとした工夫が必要で、苦情をストレートに伝えてしまうと思わぬところで、逆切れされて炎上してしまうことがある。
・騒音に関するトラブルは、本来、当事者間の問題だが、実務上、当事者間の問題だと放置すると、余計に争いが大きくなるので、管理会社が仲裁役となっているに過ぎない。ただ、そのあたりに大きな誤解があるもの事実で、管理会社が対応するのが当たり前⇒何もしないという形で図式化されてしまうことが多い。
・苦情を訴える側は、騒音の当事者が否認することに備え、証拠化を図ろうとするが、音源の特定というのは簡単そうで簡単ではない。しかも、人の生活スタイルはそれぞれで、朝早く帰宅し風呂に入る人もいれば、夜中にトイレに起きる人もいる。さすがに、夜中の2時に掃除機という事例を聞いた時は、今後をお諫め申し上げたが、掃除をしたいと考える側にとっては、夜中だろうが、何だろうが、散らかっていることが気になって仕方ないのだろう。
・さて、「管理運営方法」と「その他」に関してだ。
・突き詰めて考えれば「管理会社が何もやっていない」というシグナルなのだと理解した。だが、そもそもおかしくはないだろうか。
・あるマンションで、住宅用火災警報器設置の提案があり、理事会に提案した後、総会議案に上程のうえ、組合予算での設置が可決承認された。
・このマンションの規模では、新規で分譲する場合には、自動火災警報機の設置が必要な建物だが、竣工当時にはこのような規定はなく、いわゆる「既存不適格」の状態となっている。一方で住宅用火災警報器の設置は、部屋内のことであり、本来は各区分所有者の責任において設置が義務付けられるものだが、安全・安心のために未設の世帯には設置しようということになった。
・そのためのアンケートを実施したが、なかなか協力が得られない世帯が数世帯あって、対応に苦慮することとなった。いくら催促したところで、回答がないから、ついているのかいないのか判断のしようがない。理事会にて協議した結果、一旦は、回答のない世帯には返金をしないという方針となったが、いざ、発注の時点では、万一、設置されている場合があることを考慮して、返金とせざるを得なくなり、そのための単価に若干の差異が生じた。
・これを不満に感じる居住者がいる。理事運営に関する不満。プロジェクトの失敗を殊更に指摘し、理事役員の解任を求め、住民からの意見を理事会に上げて議事録に記載しろと要求する。無視すれば良いのだが、心情として分からないでもない部分もある。
・連絡がつかない住民に対する追跡が甘かったのではないかとの指摘も受けた。しかし、本来、お部屋内の区分所有者に設置義務のあるものを、サービスの一環として対応したものを追跡し切れなかったというだけで、殊更に吊るしあげられたのではたまったものではない。強制的に部屋内に踏み込むことなど出来ない前提で、これをやれやれと迫られるのは、ある種の「カスハラ」でもある。
・したがって、そこまで言われるくらいなら、心血を注いでまでやる必要はなかったという結論になるが、それはそれでやや残念な気持ちもある。
・穏便に冷静になってこれまでの過程を丁寧に説明したつもりではあるが、あんたの力量ではそれくらいが限界だろうと吐き捨てられたので、静観することとした。それで気が収まるなら、勝者に花を持たせてやればいいと考えて、あえて返信することもやめた。次回の理事会で報告はするが、議事録に登載するかどうかは、理事役員さんの判断なので、管理会社が返答すべきことではない。
・今日も昼で半休で帰る先輩社員を後目に「いいなぁ」と呟いてみた。先輩からは「悪田さんやり過ぎなんですよ。入ったばかりの新人なんですから、そのくらいで良いと思いますが、そんなにやってたら、物件の引継ぎを受けた後任がつらいですよ」と笑われた。
・時間がある時に、悪田の作成した書類に目を通してくれていたようだ。ベテラン社員からも間接的に見てもらっていることに有難みを感じた。
・ただ、それでも出来ていないから、結局、夕べも会社に泊まり込んだ。
・気分転換にブログを打ち込んでいたところで、朝の5時を迎えた。夕べも夕飯は「マズラー」だった。さてさて、深夜早朝のコンビニ店長の顔を見て来る時間だ。