・悪田権三は、2022年の年末から翌年年始にかけて、北海道の実家を訪ねました。約3年ぶりの帰省となります。
・思い返せば、この3年間、いろいろなことがありました。
・開業間もない不動産の世界で奔走したこと、コロナのパンデミックにより、縮小を余儀なくされたこと。マンション管理の世界で実務を学んだこと。そして、精神福祉の世界に飛び込んだこと。
・それぞれの場面を思い返すと、その時々の懐かしい記憶が甦って参ります。
・さて、実家の窓から庭を眺めていましたところ、雪に覆われた木々の中に、柊の木を見つけました。
・この木は、もともと悪田が住んでいた家のベランダのプランターに生えてきたものでした。とげとげしい葉っぱの木に、悪田も最初は「得体の知れない植物だなぁ」と思いましたが、少しずつ長けが伸び成長していく姿に親しみを感じるようになりました。
・調べてみると、それがモクセイ科・モクセイ属の「柊」という植物であることを知りました。
・古くから、葉のとげとげした部分が邪気を払うと言われ、秋には甘い香りのする白い花を咲かせます。花言葉は「用心深さ」「先見の明」「歓迎」などがあるようです。
・「用心深さ」は、まさに葉っぱのとげ。「先見の明」は、葉っぱのとげが、年数を重ねることで丸みを帯びて来ること。「歓迎」は、キンモクセイに似た花の香に由来しているようです。
・こうして何年もの間、悪田家のベランダで育った柊は、悪田が警察を退職した年の春に、神奈川県平塚市から、北海道の実家に引越しすることとなり、それぞれの場所で根をおろし、邪気を払ってくれております。
・この年末に、悪田は事業所で、お赤飯を炊いてみました。もちろん、はじめての経験です。ネットで検索すると、炊き方が分かりやすく掲載されていましたので、見よう見真似で炊いてみました。
・お赤飯はおめでたい場面で炊くことが多い食べ物です。2022年の最終(開所)日となります12月28日に、大掃除の後に忘年会が開催され、散会後、この一年に感謝の気持ちを込めて、縁起物として参加者各位にお持ち帰りいただきました。
・おかげさまで、年末年始をお一人で過ごされる利用者さんや、お赤飯好きの方々にたいへん喜んでいただけました。やったことのないことも果敢にトライすることによって経験値が向上し、それが皆さんの喜びに繋がるということを学ぶ良いきっかけとなりました。
・2023年からも、こうした良い取組みを継続していきたいと感じました。折しも、悪田は、この機会に当事業所の施設長を命ぜられることになりました。
・まだまだ駆け出しの未熟者ではありますが、利用者さんの利便やニーズに応えられる職員となれるよう、また、小さなことに気付ける人間となれるよう、誠心努力して参ります。
・悪田も、北海道の実家の庭に根をおろす柊のように、寒さにも負けず、軽々しく泣き言を口にせず、置かれた場所で咲ける人間となれるよう頑張って参ります。
・そして、将来、再び、家業が再開出来るチャンスが訪れることを信じつつ、その時に向けて、着実に実務能力を積み重ねて参ります。
・当法人も1月から就業規程を整備して、副業を認めてくれるようになりました。この3年の間に多くのご縁をいただき、良い経験を重ねることが出来たおかげで、少しずつ風向きが良くなっていることを感じられるようになりました。
・改めまして皆さま、新年あけましておめでとうございます。本年も変わらぬご指導ご鞭撻の程、何卒、お願い申し上げます。